Wi-Fiが遅いのはなぜ?初心者向け7つの解決方法

Wi-Fiが遅くて困っているイメージイラスト トラブル

「最近、インターネットが遅くてイライラする…」

「動画が止まってしまって、途中で見るのをやめた」

そんな経験はありませんか? 実は、その原因は「Wi-Fi」にあるかもしれません。

この記事では、Wi-Fiが遅くなる理由と、自分でできるかんたんな解決方法をわかりやすくご紹介します。イラストを使い、専門用語はなるべく使わずに説明しますので、安心して読んでみてください。

Wi-Fiが遅い原因とは?

Wi-Fiが遅い原因3つを表しているイラスト

Wi-Fiが遅くなる理由はさまざまですが、よくあるものは大きく3パターンに分かれます。

置き場所の問題

遅い原因が置き場所にあることを表したイラスト
  • 電子レンジの近くや近所のWi-Fi

Wi-Fiと同じ周波数(2.4GHz)を使う家電や、近所のWi-Fiが近くにあると、電波がぶつかって遅くなることがあります。

電波がぶつかるってどういうこと?

Wi-Fiには主に「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯があります。このうち2.4GHz帯は、多くの家電や機器が使うため、電波がぶつかりやすく、混雑しやすいのが特徴です。

2.4GHzは家電と同じ周波数

2.4GHzは、Wi-Fiルーター以外にも、電子レンジ、Bluetooth機器、コードレス電話など多くの機器が使っています。 これらの機器とWi-Fiの電波が同じだと、電波干渉(でんぱかんしょう)が起きて、通信が不安定になったり遅くなったりします。

近所のWi-Fiともぶつかる

アパートやマンションなどで、近くにたくさんのWi-Fiルーターがあると、2.4GHz帯の同じチャンネル同士がぶつかって混雑し、通信速度が落ちやすくなります。

  • 分厚い壁や天井、大きな家具

Wi-Fiの電波は、分厚い壁や天井、大きな家具などにさえぎられると弱くなります。特に鉄筋の壁は電波が通りにくく、1階と2階の間でも通信が不安定になることがあります。

  • スマホやタブレットとの距離

Wi-Fiルーターから離れるほど、電波は弱くなります。

Wi-Fiルーター本体の問題

遅い原因がWi-Fiルーター本体にあることを表したイラスト
  • 使っているWi-Fiルーターが古い

古いWi-Fiルーターは、今のスマホやパソコンの速い通信に対応していないことがあります。そのため、通信が遅くなったり、安定しにくくなる原因になります。

  • 同時接続数が少ない

Wi-Fiルーターの中には、同時につなげられる機器の数が少ないものがあり、スマホやテレビなどをたくさんつなぐと、通信速度が遅くなることがあります。

しろくま
しろくま

Wi-Fiにつながっている端末は、スマホやタブレットだけでなく、パソコンやプリンター、テレビ、エアコンなどの家電も同時にWi-Fi接続している場合があります

時間帯や環境の問題

Wi-Fiが遅い原因が、時間帯や環境にあることを表したイラスト
  • 夜など込みやすい時間帯

夜の時間帯(19時〜23時)は、多くの人がインターネットを使うため、全体的に遅くなることがあります。

  • マンションなどの集合住宅

集合住宅では、1本の回線を複数の部屋で使っていることがあり、全体的に速度が落ちやすくなります。

Wi-Fiの速度をカイゼンする方法7つ

Wi-Fiの通信速度が速く、泣いて喜んでいるイメージイラスト

Wi-Fiの速度を改善する方法はこの7つです。

Wi-Fiルーターを再起動する

Wi-Fiルーターを再起動することを表したイラスト

電源をいったん切って、10秒ほど待ってから入れ直すと、通信速度が速くなることがあります。

Wi-Fiの周波数を2.4GHzから5GHzに変更する

Wi-Fiの設定画面で、5GHz帯のSSID(Wi-Fiの名前)を選ぶイラスト

Wi-Fiの設定画面で、5GHz帯のSSID(Wi-Fiの名前)を選ぶと、混雑が少なく通信速度が速くなります。

しろくま
しろくま

5GHz帯は、Wi-Fiの名前に”-A”が付くことが多いです。

使っていない端末のWi-Fiを切る

多くの端末のWi-Fi接続を切っているイラスト

Wi-Fiにたくさんの機器がつながっていると、それだけで通信が遅くなることがあります。

もし今使っていないスマホやタブレット、テレビなどがあれば、Wi-Fiの接続をいったんオフにしてみましょう。

つながる機器が少ないほど、必要な機器に電波が届きやすくなり、通信が安定しやすくなります。

しろくま
しろくま

使っていない機器を切るだけでも、速度改善につながることがあります

Wi-Fiルーターの場所を変える

通信速度が速くなりやすいWi-Fiルーターの置き場所を表したイラスト

部屋のすみではなく、家の中心に置くのがコツ。また、床ではなく棚の上など高い場所が効果的です。

しろくま
しろくま

ホームルーターなどのインターネット回線が無線タイプの場合は、窓側に置いた方がつながりやすい場合があります

時間帯をずらす

時間帯をずらすことを表したイラスト

夜の19時〜23時頃は、多くの家庭でスマホやパソコン、テレビなどを使って動画を見たりゲームをしたりするため、インターネットが混み合いやすい時間帯です。
この時間を避けて、19時より前や23時以降に利用すると、通信がスムーズになることがあります。

Wi-Fiルーターを最新のものに変える

古いWi-Fiルーターと新しいWi-Fiルーターの差を表したイラスト

新しいルーターは、電波の通信速度が速く、同時に多くの機器をつないでも速度が落ちにくいしくみになっています。

インターネット回線を見直す

インターネット回線を見直すことで通信速度が改善することを表したイラスト

Wi-Fiルーターを交換しても、インターネット回線が遅い場合、通信速度はあまり変わらないことがあります。

もし、昔契約したままのプランを使っていたり、マンション共用の回線が混み合っている場合は、より速い回線に替えることで、通信速度が上がる可能性があります。

しろくま
しろくま

工事ができないマンションなどでは、工事不要で通信速度の速いホームルータータイプがおすすめです

どうしても解決しないとき

解決しないときのやり方を表したイラスト

「いろいろ試したけど、よくならない…」という場合は、以下の方法をおすすめします。

家族や知り合いに相談する

まずは、近くにいる家族や親しい人に相談してみましょう。

最近はスマートフォンやWi-Fiの設定に詳しい若い人も多いです。 「ちょっと見てくれる?」と声をかけてみるだけで、スムーズに解決することもあります。

家電量販店などのサポートカウンターに相談する

「インターネット相談コーナー」や「Wi-Fi設定サービス」などのサポートカウンターで相談しましょう。

その際、

  • 今使っているWi-Fiルーターの名前や型番(本体の裏や説明書などに表示されています)
  • インターネット回線の契約書(どんなインターネット回線を使っているのかがわかるもの)

があると、話がスムーズに進みます。

契約しているインターネット回線のサポートセンターに連絡する

ご自宅のインターネットを契約している会社(たとえば NTT、au、ソフトバンクなど)には、お客様サポート窓口があります。

最近では、電話よりもチャット(文字でのやりとり)による相談が主流になりつつありますが、チャットでは詳しい内容までは対応してもらえないこともあります。

通信速度が著しく遅い、インターネットにつながらなくて困っているなどの場合は、電話やメールでの連絡をおすすめします。

なお、相談する際は契約内容がわかるもの(契約書や回線開通のお知らせなど)を準備しておきましょう。

出張サポートを依頼する(有料)

電話やメールでのやり取りでは、実際の操作方法がわかりにくい…。

そういった場合は、有料となりますが、自宅まで来て設定をしてくれる出張サポートサービスに依頼しましょう。

まとめ

Wi-Fiが遅いと感じたら、まずはWi-Fiルーターの再起動や置き場所の見直しなど、簡単にできることから試してみましょう。

それでも改善しないときは、家族やお店、契約先のサポートに相談してみると安心です。自分に合った方法で、少しずつ対処していきましょう。

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