Wi-Fiを始めるためには「インターネット回線」「プロバイダー契約」「Wi-Fiルーター」の3つが必要です。 とは言っても、それぞれがどんなものなのか、よくわかりませんよね。
このセクションではWi-Fiに必要な3つについて詳しく説明していきます。

以前はインターネット回線の申込みとプロバイダー契約は別々に行う必要がありましたが、今はプロバイダーと契約するだけでインターネット回線も一緒に申し込むことができるようになり、一度の契約でWi-Fiを始めることができるようになりました。

ただし、NTT東日本・西日本のフレッツ光は、インターネット回線の申込みとプロバイダー契約を別々に行います
インターネット回線とは「インターネットとつながる通信回線」のこと

インターネット回線とは、インターネットとつながる通信回線のことです。
例えば電気を使う場合、自宅と発電所が電線で結ばれているように、Wi-Fiでインターネットを利用する場合も、Wi-Fiルーターとインターネットの間がインターネット回線で結ばれている必要があります。
そしてインターネット回線は「無線タイプ」と「有線タイプ」の2つから選ぶことができます。

無線タイプは電波を使って通信するので、通信エリア内であれば移動しながらでもWi-Fiを使うことができます。
有線タイプは光ファイバーケーブルなどの物理的なケーブルを使って通信します。そのため使う場所は限定されますが、高速で安定した通信をすることができます。
外でも使う場合や簡単に始めたい場合は無線タイプを、通信品質を重視する場合は有線タイプを選びましょう。
無線タイプには、「モバイルデータ通信(4Gや5Gなど)」や「WiMAX回線」があり、有線タイプには光ファイバーケーブルなどを利用する「光回線」や「ケーブルテレビ回線」があります。
無線タイプは電波を使って通信するので、通信エリア内であれば移動しながらでもWi-Fiを使うことができます。
有線タイプは光ファイバーケーブルなどの物理的なケーブルを使って通信します。そのため使う場所は限定されますが、高速で安定した通信をすることができます。
外でも使う場合や簡単に始めたい場合は無線タイプを、通信品質を重視する場合は有線タイプを選びましょう。
プロバイダーとは「インターネットとの接続設定を行う業者」のこと

プロバイダーとは、インターネットにつながるための接続設定を行う業者のことです。
プロバイダーと契約することでインターネットへの接続設定が行われ、Wi-Fiを使ってインターネットを利用することができるようになります。
電気に例えると、プロバイダーは電力会社のような存在です。
電線が家につながっていても、電力会社と契約しなければ電気が使えないのと同じように、インターネットもプロバイダーと契約しなければ利用することができません。
プロバイダーには、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルなどの通信キャリアや、OCN・BIGLOBE・So-net・@niftyなどの接続サービスに特化した会社があり、WEBサイトや家電量販店・携帯ショップなどで契約することができます。
Wi-Fiルーターとは「無線で複数の端末を接続する通信機器」のこと

Wi-Fiルーターとは、インターネットに「複数の端末」が「無線」で接続できるようにする通信機器のことです。

Wi-Fiルーターがなくてもインターネットを利用することはできますが、その場合はケーブルでつないだパソコンしかつながりません
電気に例えるなら、Wi-Fiルーターは電源タップのようなものです。
1つのコンセントに電源タップを挿せば複数の家電が使えるように、Wi-Fiルーターを使えば、スマホ・タブレット・パソコン・Wi-Fi対応の家電など、複数の端末を同時に接続することができます。
そしてWi-Fiルーターには、インターネット回線が無線タイプ用と、有線タイプ用の2種類があります。

インターネット回線が無線タイプのWi-Fiルーターには、「モバイルルーター」と「ホームルーター」の2種類があり、それぞれにキャリア回線系とWiMAX回線系という2つの通信回線があります。
またインターネット回線が有線タイプのWi-Fiルーターは、光回線・ケーブルテレビ回線ともに「固定回線用のルーター」を使用します。
スマホがモバイルルーターになる「テザリング」とは

デザリングとは、スマホがモバイルルーターの代わりになるスマホの標準機能のことです。
この機能を使えば、普段使っているスマホがモバイルルーターとなり、その場でタブレットやゲーム機など、他の端末をWi-Fi接続することができます。
スマホがあればWi-Fiを始めることができますが、通信キャリアによっては事前にテザリング契約が必要な場合があります。

iPhoneの場合、テザリングの名称は「インターネット共有」といいます
テザリングのメリット
- スマホがあれば、周辺の端末をインターネットに接続することができる
スマホがあれば、モバイルデータ通信機能のないパソコンやタブレットなどをその場でインターネットにつなげることができます。
- フリーWi-Fiよりも安全
街中で利用できるフリーWi-Fiはセキュリティ面で不安が残りますが、テザリングなら自分のスマホでWi-Fi接続するため、フリーWi-Fiに比べて安全な通信ができます。
テザリングのデメリット
- スマホのバッテリー消費量が大きい
スマホ自体の通信と、他の端末の通信をスマホ1台で行うことにより、多くのバッテリーを消費してしまいます。
- データ使用量(ギガ)の消費が増える
スマホ自体のデータ使用量に加えて、接続した端末分も消費することになり、多くのデータ使用量が消費されます。
まとめ
- Wi-Fiを始めるには「インターネット回線」「プロバイダー契約」と「Wi-Fiルーター」の3つが必要だが、現在はプロバイダーと契約すれば全て揃い、簡単に始めることができる
- インターネット回線には「無線タイプ」と「有線タイプ」の2種類があり、無線タイプは通信品質が高くないものの手軽に始められる。有線タイプは利用開始までに時間がかかるが通信品質は高い
- 無線タイプにはキャリア回線系とWiMAX回線系がある
- 有線タイプには光回線やケーブルテレビ回線がある
- Wi-Fiルーターには「モバイルルーター」「ホームルーター」「固定回線用ルーター」の3種類がある
- モバイルルーターは通信品質が高くはないものの手軽に始められる
- ホームルーターは通信品質と使いやすさのバランスが取れている
- 固定回線用ルーターは使用場所が固定されるが、通信品質が良い
- テザリングというスマホの標準機能を使えばWi-Fiを始めることができるが、使い過ぎに注意が必要