私たちの生活にはなくてはならないWi-Fiですが、Wi-Fiってなに?なんていまさら聞きにくいですよね。
この記事では、Wi-Fiについて基本的なところを丁寧に解説していきます。

Wi-Fiとは
Wi-Fiとは、無線で複数の機器をインターネットに接続する通信方法です。
携帯電話とは違って、スマホやパソコンなどの複数の端末を、データ通信量を消費せずにインターネットに接続することができ、家電もインターネットに接続することができるようになっています。
Wi-Fi対応のテレビやエアコンなどの家電をインターネットに接続することで、より便利な使い方ができるようになります。
Wi-Fi は、厳密には「無線LAN(ラン)」という通信規格の一つです。
※ここに無線LANとWi-Fiの概念図を入れる

LANは「Local Area Network」の略です
LANは、比較的狭い範囲(家庭、オフィス、学校など)でパソコンやスマホなど、複数の端末がつながる通信ネットワークのことを言い、無線でつながるため無線LANと呼ばれます。
現在では、Wi-Fiと無線LANはほぼ同じ意味となっています。
無線通信には、携帯電話などの「モバイル通信」や、比較的短い距離で接続する「Bluetooth(ブルートゥース)通信」などがありますが、Wi-Fiはその中でも高速で安定した通信品質を持っており、現在では私たちの生活に欠かせない存在になっています。
Wi-Fiと言う言葉は、一般にWireless Fidelity (ワイヤレス フィディリティ/無線 忠実度)の頭文字からつけられたと言われていますが、じつは当時の音楽機器や映像機器で使われていたHi-Fi(ハイファイ)という言葉をもじってできています。
Hi-Fi(ハイファイ)とは、字義的には、High Fidelity(高忠実度、高再現性)の略語であり、音響機器などにおいて「原音や原画に忠実な再現」という意味を持つ。
引用:Wikipedia

サイトによって「WIFI」「WiFi」「wifi」…と表記にゆらぎがありますが、正しい表記はWi-Fiです ※WiとFiの間に「-」ハイフンが入ります
Wi-Fiの利用例
Wi-Fiは、私たちの生活のさまざまな場面で使われています。
家庭の利用
- データ通信量を気にせずにSNSや動画視聴を楽しむ
- リビングで家族と一緒にストリーミング映画を楽しむ
- 別室でオンライン授業やゲームをする
- スマート家電(照明、エアコン、冷蔵庫など)を遠隔操作する
Wi-Fiによって家の中全体がインターネットにつながり、より便利になります。
公共の場所での利用
駅やカフェ、図書館などの公共施設では、無料のWi-Fiが提供されていることが多く、外出先でもスマホを使ってインターネットに接続できます。
無料のWi-Fiを利用すれば、データ通信量を気にせずに動画を見たり、SNSを使ったりすることができます。
教育現場での利用
Wi-Fiを利用することで、タブレットやパソコンを使ってクラス全員が同時にインターネットに接続することができ、最新の情報を調べたりデジタル教材を活用してより深く学んだりすることができます。
スマート家電の操作
Wi-Fi対応のエアコンや照明をスマホから操作することができたり、外出先から自宅のWi-Fiネットワークに接続して、テレビ番組を録画したり防犯カメラやペットの見守りカメラなどを使うこともできます。
Wi-Fiの歴史
Wi-Fiは1990年代後半に誕生し、無線でインターネットに接続できる技術として広まりましたが、初期のWi-Fiは通信速度が11Mbpsと遅く、通信範囲も限られていました。
しかし、アップルのCEOだったスティーブ・ジョブズが、1999年に「Airport」(国内では「AirMac」)という通信機器を発表したことでWi-Fiの認知度が上がり、さらにWi-Fi機能を標準搭載したiPhoneが登場したことによってスマートフォンが爆発的に普及、それとともにWi-Fi技術も急速に進化して、最終的にWi-Fiは世界中で広く普及していきました。
また、当初のWi-Fiは「IEEE 802.11b」などのわかりにくい技術規格で呼ばれていましたが、2010年代にはWi-Fiの規格がわかりやすくなるように、世代ごとに「Wi-Fi 4」「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 6」と名称が付けられ、世代が進むごとにグレードアップしていることがよりわかりやすくなりました。
現在の最新規格であるWi-Fi 6/6Eの最大通信速度は9.6Gbpsとなっていて、初期のWi-Fiとの通信速度の差は、およそ870倍以上になります。
Wi-Fiの注意点
- 簡単なパスワードは危険
Wi-Fiでは強力なパスワードを設定する必要があります。簡単なパスワードだと、他人に不正に使われるリスクがあります。英数字や記号を組み合わせた複雑なものにして、定期的に変更することが大切です。
- 公共Wi-Fiの利用は慎重に
無料の公共Wi-Fiは便利ですが、セキュリティが低いため、個人情報が盗まれる危険があります。パスワードやクレジットカード情報など、重要なデータのやり取りは避けましょう。
- Wi-Fiのつながりやすさは場所による
Wi-Fiは壁や家具によって電波が弱くなることがあります。ルーターを家の中央や高い場所に設置すると、電波が届きやすく、通信も安定します。距離が離れると通信速度が落ちる点も意識しましょう。
まとめ
Wi-Fiとは、無線で複数の機器をインターネットに接続する通信方法です。
データ通信量を気にせずにビデオ通話や動画視聴を楽しんだり、家電をつないで生活を便利にすることができ、通信費のコストダウンにもつながります。
Wi-Fiは通信品質とコストが両立していて、私たちの生活に広く普及しています。