Wi-Fiは、
- プロバイダーと契約する
- Wi-Fiルーターを設定する
- 端末からWi-Fi接続する
という流れで始めることができます。
この記事では、具体的な流れとそれぞれのポイントについて説明していきます。

プロバイダーと契約する
プロバイダーは、ウェブサイトや家電量販店・携帯ショップなどの実店舗で契約できます。
ウェブサイトでの契約は、24時間いつでも手続きが可能で比較検討がしやすく、実店舗での契約は、スタッフと対面で相談できてプランや機器について直接質問ができる安心感があります。

ウェブサイトで契約するメリット
- 自分のペースで進めることができる
途中で止めたり時間があるときに再開するなど、自分のペースで契約を進めることができます。
- 契約する時間や場所を選ばない
自分の都合がいい時間や場所で契約することができます。
- 比較検討がしやすい
複数のプロバイダーやプランを簡単に比較できます。
ウェブサイトで契約するデメリット
- 内容を把握せずに契約してしまう恐れがある
ウェブサイト上では対面で説明を受けることができません。
画面の指示に従って進めるだけで契約は完了してしまいますので、自分で契約内容を確認しながら進める必要があります。
- 文字が小さく読みずらい
プロバイダー側にとって不利な条件は文字が小さくなっていたり、文字の色がグレー色になっていて読みにくいことがあります。
- 不明点の解決に時間がかかる
問い合わせはメールやチャットでのやり取りとなるため、満足する回答を得るまでに時間がかかることがあります。
実店舗で契約するメリット
- わからないことはその場で確認することができる
スタッフと直接話すことができるので、その場で不明点を確認することができます。
- 実機を確認できる
実際のWi-Fiルーターのサイズやデザインを確認することができるので、自分の環境に合うかどうかが確認できます。
- 問題が発生した場合、契約店舗で相談できる
契約した後に問題があった場合でも、契約した窓口に行けば相談することができます。
実店舗で契約するデメリット
- 店舗まで行かなければならない
こちらから足を運ぶ必要があり、待ち時間が発生する場合もあります。
- 必要ないオプション契約を付けてしまいがち
対面での契約では、スタッフの営業トークによって必要ではないオプション契約を付けてしまう可能性があります。
- オンライン限定のキャンペーンは利用できない
オンライン限定キャンペーンの場合、実店舗では利用できません。
契約するときの3つのポイント
インターネット回線を契約する際は、「サービス提供エリア」「実際の通信速度」「契約期間」の3つを確認しましょう。

サービス提供エリアの確認
サービス提供エリアとは、プロバイダーが提供するインターネット接続サービスを利用できる地理的な範囲のことです。
まずは、自分の住んでいる場所がサービスのサービス提供エリア内に入っているかを確認しましょう。

サービス提供エリアは、各サービスのウェブサイト内で確認できます
有線タイプの場合、サービス提供エリア内でも利用できないことがある
光回線やケーブルテレビ回線などの有線タイプの場合、以下のケースではサービス提供エリア内でも利用できないことがあります。
- 「河川や国道をまたがないと配線できない」「自宅の近くに電柱がない」などの開通工事ができない周辺環境のとき
- マンションなどの集合住宅で、既に他のインターネット回線が利用されているとき
- 管理会社や大家さんの許可が下りないとき
このような場合は、利用することができません。
WiMAX回線の場合、通信モードによってサービス提供エリアが違う
WiMAX回線は「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の2つの通信モードからどちらかを選んで通信しますが、この2つはサービス提供エリアが若干違いますので注意が必要です。

プラスエリアモードはサービス提供エリアが広く、スタンダードモードは若干狭いので、同じ場所でも通信モードによってつながりやすさが違います
実際の通信速度を確認
「最大通信速度が10ギガの超高速インターネット!」などの、ウェブサイトや広告で謳われている通信速度はあくまで「理論値」です。実際にその速度が出ることはありません。
契約の際には、対応エリア内での実際の通信速度となる「実測値」を確認しましょう。

車の燃費がカタログ値と実際では違うようなものです
実測値を確認するには、実測値の通信速度を公表しているサイトを利用しましょう。
”みんそく”というサイトでは、確認したいインターネットサービス名と住んでいる町の名前やマンション名などを入力すると、その場所で実際にどれぐらいの通信速度が出ているかを知ることができます。
とくにWiMAX回線は、自宅が対応エリアに含まれていても通信モードによってつながりやすさに違いがあるので必ず確認しましょう。
WiMAX回線系では「Try WiMAX」という無料で試すことができるサービスがあります。
契約期間(縛り)と更新月の確認
インターネット回線には通常2~3年の最低契約期間(縛り)があり、期間中の解約には契約解約金が発生します。
契約満了後の「更新月」に解約すれば契約解約金はかかりませんが、更新月を逃すと再び契約が継続されるので注意が必要です。

契約期間がないプランもありますが、月々の料金は割高です
契約したあとでプランを見直すことも想定されるので、契約時には「契約解約金が発生しない更新月は何年の何月か?」を押さえておきましょう。

Wi-Fiルーターを設定する
インターネット回線を契約したら、次にWi-Fiルーターを設定します。

無線タイプの場合
モバイルルーターなどの無線タイプの場合、Wi-Fiルーター本体は回線契約とセットで提供されるので、別途購入する必要はありません。
手元にWi-Fiルーター本体が届いたら、付属しているSIMカードを本体に挿入し、マニュアルに従って設定します。

クラウドSIM系のWi-Fiルーターには、SIMカードは付属しません
有線タイプの場合
光回線などの有線タイプの場合は、Wi-Fiルーター本体をレンタルできる場合もありますが、一般的にはウェブサイトや家電量販店などで購入します。
有線タイプで使用する固定回線用のWi-Fiルーターは単体では正しく機能しませんので、開設工事時に業者によって設置されるONUやモデムと、Wi-Fiルーター本体をLANケーブルで接続してマニュアルに従って設定します。
スマホなどの端末側からWi-Fiに接続する
Wi-Fiルーター本体の設定が終わったら、スマホなどの端末側からWi-Fiに接続します。
尚、この接続設定は最初の一回だけです。一度行えばこれ以降は自動的に接続されます。

ここまでくればWi-Fi接続はもうすぐです

スマホの設定アイコンからWi-Fi設定画面を開く
設定アイコンをタップし、Wi-Fi設定画面を開きます。

設定アイコンは、歯車のような形をしたものが多いです
Wi-FiのスイッチをONにする
Wi-Fi設定画面内の「Wi-Fi」のスイッチをONにします。
Wi-FiのSSIDを選択する
SSIDとは、自分のWi-Fiルーターを表す名前です。
SSIDは複数表示されていることがあるので、その中から自分のWi-FiルーターのSSIDをタップします。

今では、Wi-Fiが普及して各家庭からWi-Fiの電波が出ているため、複数のSSIDが表示されることが多いです
パスワードを入力する
最後にパスワードを入力します。
パスワードは、Wi-Fiルーター本体や登録カードなどに記載されていて、メーカーによっては「暗号化キー」と呼ぶ場合もあります。
SSID名やパスワードは、出荷時のものから速やかに変更しましょう。
出荷時のままだと、自宅の近くにいる人や通りすがりの人でも、ネットで調べれば簡単に接続できてしまう可能性があります。

出荷時のSSID名やパスワードは、悪意のある人にとって不正アクセスしやすい状態です
Wi-FiルーターのSSID名やパスワードは、自分だけが知っているSSID名とパスワードに変更しましょう。
始め方のまとめ
- Wi-Fiは、プロバイダーを契約してWi-Fiルーターをセットし、端末側からWi-Fi接続をするという流れで始めることができます。
- インターネット回線には無線タイプと有線タイプがあります。それぞれ一長一短がありますが、どちらを選ぶ場合でも、対応エリアや実際の通信速度、契約期間は確認しておきましょう。