Wi-Fiを使うには大体いくらかかるのか気になりますよね。
Wi-Fiの費用には、「事務手数料」「月額料金」「端末代」「工事費」「契約解約金」などの費用があり、インターネットとのつながり方が「無線タイプ」か「有線タイプ」かによっても違います。
ここでは、Wi-Fiに必要な費用について説明します。

一度だけ支払う「事務手数料」「契約解約金」
「事務手数料」とは、無線タイプ・有線タイプ共に必要な初期費用です。金額はほぼ3,000円~4,000円で、キャンペーンなどで無料となる場合もあります。
「契約解約金」とは、契約期間中に契約を途中解除する際に発生する費用のことを指します。契約は通常、2~3年ごとに自動で更新されますが、次の契約期間の前に更新期間(1~3ヶ月間程度)があり、その更新期間内に解約すれば契約解約金は発生しません。
なお、2022年7月1日に電気通信事業法が改正され、契約解約金の上限が変わりました。
モバイルルーターやホームルーターなどの無線タイプの契約解約金は、1,100円(税込)または月額料金と同程度の「どちらか低い方」となり、光回線などの有線タイプでも、月額料金と同程度が上限となりました。
ただし、2022年6月30日までの契約は、その契約時に定められた契約解約金が適用されます

契約解約金や工事費残債を負担してくれるプロバイダーもあります
2022年7月1日から電気通信サービスに関する消費者保護ルールが強化されました。
引用:総務省
auひかりの解約時には、撤去工事費も発生します
auひかりは独自回線を使用しているため、光コラボ系(ドコモ光やソフトバンク光など)や電力系回線(コミュファ光やピカラ光など)へ変更する際に設備が使えず、撤去工事費が必要になります

光コラボ系(ドコモ光、ソフトバンク光など)の中でプロバイダを変える場合、撤去工事費はかかりません!同じ設備を使うことができるからです

引用:au
毎月支払う「月額料金」
「月額料金」とは、毎月定期的に支払う費用のことです。契約が続いている間、毎月この料金が請求されます。
無線タイプの月額料金は、1,000円台~5,000円台です。
無線タイプは電波で通信するため、有線タイプに比べて企業側の設置コストやメンテナンスコストが低く、また通信品質もあまり高くないので、有線タイプの月額料金よりも低く設定されています。
有線タイプの月額料金は、3,000円台~8,000円台です。
有線タイプは物理的なケーブルを敷設する必要があり、メンテナンスのコストもかかります。そして通信品質も高いため、月額料金は高く設定されています。

分割払いで実質0円?「端末代金」と「工事費」
端末代金や工事費は、Wi-Fiの費用の中でも数万円ほどかかる大きな費用です。
一括払いで支払うことも出来ますが、キャンペーンの利用や一定期間使い続けることで支払いやすくなります。
無線タイプの端末代金
無線タイプのWi-Fiルーターは、一括払いで30,000円~90,000円と高額です。ただし、多くのプロバイダーが2~3年の使用で実質無料になる割引サービスを提供しています。
有線タイプの端末代金
有線タイプのWi-Fiルーターは機能によって価格が大きく異なります。高機能なものは100,000円以上になることもありますが、4,000円~5,000円程度のものでも通常の使い方であれば十分です。
なお、有線タイプの場合は、Wi-Fiルーターの他にもONUやモデムなどが必要となりますが、それらはプロバイダーから貸与されます。料金は無料または月額550円(税込み)など、プロバイダーによって違います。
工事費
無線タイプはもちろん工事費不要です。一方、有線タイプは工事費が発生し、だいたい10,000円~40,000円台です。しかし、こちらも無線タイプの端末代金と同じく、一定期間使用することで割引が適用され、実質無料となるサービスがあります。
なお、工事の時期や時間帯を利用者側から指定した場合、別料金が発生します。

土日や年末年始、夜間などに工事を行うと通常よりも高くなってしまいます
「端末代金」「工事費」は途中解約に注意
契約期間中に解約すると、端末代金や工事費の残債は一括請求されます。
まとめ
Wi-Fiの費用には様々な項目がありますが、事務手数料や端末代、工事費はキャンペーンや一定期間の利用によって割引や実質無料になることがあります。
契約解約金は、以前まで高額で乗り換えが困難でしたが、2022年7月の法改正で月額料金程度に引き下げられ、乗り換えが容易になりました。
月額料金は、無線タイプに比べて有線タイプの方が高く設定されています。これは、有線タイプの方が設備コストも通信品質も高いからです。
Wi-Fiは、モバイルデータ通信とほぼ同じ費用で、より高速な通信速度と複数の端末を同時にインターネットに接続できる通信方法です。結果的にコストも削減されるので、現在では必要不可欠な通信方法として普及しています。